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シェブロン、アジアの地熱発電事業の売却を検討

既報のとおり、シェブロンは総額US30億ドル程度とみられる、インドネシア、フィリピンに有する地熱発電事業の売却を検討している。

シェブロンはインドネシアにおいては270MWの出力のダラジャット地熱発電所および、世界最大規模の377MWの出力で6つの発電ユニットを持つサラク地熱発電所を持つ。この2件の地熱発電所は300万世帯相当への電力を供給する。

フィリピンにおいては、シェブロンはフィリピン・ジオサーマル・プロダクション・カンパニー(PGPC)の40%のシェアを有している。PGPCは南ルソンで第三者が運営するティウィ(Tiwi)およびマクバン(Mak-Ban)に蒸気を供給している。また、シェブロンは北ルソンにおいて100MWの出力が予想できるカリンガ地区の開発にも関心を表明している。

天然資源価格の低迷によりオイル&ガスカンパニーの財務状況が悪化し従業員の解雇等も行われているが、これらの企業の地熱発電における事業にも影響が出始めているとみられている。他の例としては、アトラス・コプコは財務緊縮に伴い中核事業に注力し、地熱発電等の周辺事業は縮小するとみられている。

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